Raising Children in Japan

【コラム】静かな社会の代償―「うるさいから静かに育てて」そんな社会で育つ子どもは何を感じる?

■子どもの声が“騒音”になる国で最近、公園でのボール遊びが禁止されたり、運動会の音にクレームが入ったりする話をよく聞くようになりました。さらには、庭でのプール遊びに「声がうるさい」と苦情が寄せられることもあります。こうした現象を見ていると、...
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【コラム】見えにくい“虚構支援”──制度の穴と育児世帯のリアル

「育児世帯にはいろいろ支援があるんでしょ?」そんな声を耳にするたびに、胸に引っかかる違和感があります。確かに児童手当や育休給付金などの制度は存在します。しかし、実際に育児をしている立場から見ると、それらが「実効性のある支援」とは限りません。...
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【コラム】子の看護休暇”たった5日?インフルエンザ1回で終わる現実に親は絶望

~2025年改正「子の看護等休暇」の限界と、制度改善への提案~2025年4月、育児・介護休業法の改正により、「子の看護休暇」は「子の看護等休暇」へと名称が変更され、制度内容も一部拡充されました。 ✅ 主な改正ポイント(2025年4月施行)対...
Raising Children in Japan

【コラム】「突発的な休みは悪? 生理休暇が教えてくれる働き方の課題」

毎月の生理で仕事を休む。その日にならなければ、就業が可能かどうか分からない人がほとんどです。痛みや吐き気で働けないのに、前もって申請していなかったからと休みを拒否されることもあります。たとえ休めても、周囲の目は冷たく、謝罪を強いられます。「...
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【コラム】子どもを「ちゃんと見る父親」は、なぜ少ないのか?

最近、我が家の父親(夫)が子ども2人を連れて出かけてくれました(私は赤ちゃんとお留守番)。もちろん無事に帰宅し、道中の様子も丁寧に教えてくれました。着替えやおむつ、けがの注意、食事やトイレなど、私が一緒にいるときと同じように子どもたちのお世...
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【コラム】「年収300万円」と「1000万円」のリアル──暮らしの余裕は数字だけで語れない

SNSでたびたび議論になる「年収1000万円でも生活が苦しい」という声。それに対し、「年収300万円で生活している人もいるのに、贅沢だ」という反論も根強くあります。数字だけを見れば、年収1000万円は高所得層に思えますが、現実の暮らしぶりは...
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【コラム】「親が見ていればよかった」ではなく、「誰が預かっても安全に育てられる社会へ」

先日、広島県福山市の市立保育園で、1歳の園児が食事中に窒息し重度障害が残った件で、市が約2.7億円の賠償を支払うことで和解するという報道がありました。このニュースには、SNSなどで以下のような声が多く見られます。「そんなに高額な賠償金を認め...
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【コラム】子育ての苦しさは“贅沢”が原因? それは違う。社会の変化に合わせた「必然の適応」だ。

「スマホを持ったり塾に通ったり、大学まで進学する…今の人は贅沢をするから、子育てが大変なんだ」という声を耳にすることがあります。でも、これは大きな誤解です。確かに、昔と比べれば子どもを育てる環境は大きく変わりました。スマホや塾、大学進学はか...
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【コラム】「赤ちゃんを勝手に触らないでほしい」—空気より尊厳を守るということ

先日、赤ちゃんを連れて外出していたとき、通りすがりの高齢女性が突然、我が子に手を伸ばしてきました。こちらが止める間もなく、ほんの一瞬で触れられ、びっくりして固まってしまっている間に、相手はじゃあねと去って行ってしまいました。私はその後どう対...
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【コラム】「お兄ちゃんだから譲ってね」の一言が、ずっと心にわだかまる理由

「お兄ちゃんなんだから、我慢しなさい」「お姉ちゃんなんだから、譲ってあげて」――この言葉、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。私自身、ずっと「お姉ちゃんだから」と言われ続けて育ちました。でも最近、子育てをする中で、あらためて...