構造から考えるシリーズ

【構造から考えるシリーズ】
「子どもの連絡は母親だけに? 連絡の偏りと“一発勝負の電話”をめぐって」

先日、子どもが体調不良で学校を休みました。その際、担任の先生から私の携帯に電話が2度かかってきて、2回目でなんとか取ることができました。外出中だったためメモは取れず、記憶を頼りに多岐にわたる内容を覚え、帰宅後に夫に共有しました。ところが翌日...
ニュース/コラム

【ニュース/コラム】選挙対策!石破首相「子ども4万円」の正体──現役世代が“目くらまし”に使われる不快感

2025年6月、政府が打ち出した「子ども1人あたり4万円給付」の報道が話題となっています。一見すると子育て世帯への支援に見えますが、その中身を詳しく見ていくと、どうにも釈然としない「不快感」を覚えます。その理由は、この政策の構造そのものが、...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ③】
「でもそれ、君の担当でしょ?」という言葉の破壊力

〜家事を“やってもらっている”ことに気づいていますか?〜家庭内で「家事は任せているから」と言う人の中には、「自分には関係ない」と思ってしまう人もいます。けれど、それは本当に“任せていいもの”でしょうか。家庭が成り立つには、目に見えないたくさ...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ②】
「家事ってやれば終わるでしょ?」と思っていませんか?

〜家族のいる暮らしでは“終わらない仕事”になります〜家族と暮らすようになると、家事は一気に「終わる作業」ではなくなります。仮に大人2人+子ども1人でも、洗濯は毎日。保育園の着替え、給食袋、汚れたタオルやおねしょ対応など、今日中に済ませないと...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ①】
「家事なんて楽勝じゃん」と思っているあなたへ

〜独身一人暮らしの家事は“セルフサービス”です〜独身で一人暮らしをしていると、家事はたしかに「やれば終わる作業」に思えるかもしれません。洗濯は週に数回で済みますし、たたむ服の量も少なく、干すスペースにも困りません。ご飯はコンビニや冷凍食品で...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ③】給食を豊かにするためにどうすべきか?
総括編:公平と現実のはざまで、どう設計すべきか

近年、今回の「唐揚げ1個」問題のように、給食の量や質の問題がたびたび話題になっています。物価高騰や人件費の上昇、さらには給食費据え置きなどが背景にあり、関係者の苦悩は想像に難くありません。シリーズ①・②では、保護者負担か公費負担かという議論...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ②】
給食を豊かにするためにどうすべきか?
―公費負担を増やすべきという立場から考える―

■ 給食は教育の一環学校給食は、単なる「昼ごはん」ではなく、「教育の一部」と位置づけられています。文部科学省の『学校給食法』でも、「学校給食は児童生徒の心身の健全な発達を目的とする」と明記されています。つまり、「給食が貧しい=教育が貧しい」...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ①】
「唐揚げ1個」問題から見る、給食を豊かにするためにどうすべきか?
―保護者負担を増やすべきという立場から考える―

■ 唐揚げ1個の給食に見えたもの「主菜が唐揚げ1個だけだった」という学校給食がSNSで話題となり、多くの批判を受けました。「少なすぎる」「育ち盛りには足りない」といった声が相次ぎ、教育委員会も改善を検討する事態となりました。この問題の背景に...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ③】
「“支え合い”という言葉を、都合よく使っていないか?」

「独身者は子育て世帯を税金で支援している。その見返りとして、自分の老後には“子育てされた世代”に支えてもらう。それが助け合いでしょ?」この主張は、たしかに一つの合理的ロジックのように聞こえます。けれどそれは、「支え合い」という言葉の意味を、...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ②】
「“助け合い”の構図は、実は一方通行なのでは?」子育て世帯の立場からの視点

「子育て世帯は独身者に支えられているのだから、将来その子どもが独身者の老後を支えるのは当然」そう語られることがあります。でも、現実はそれほど単純ではありません。子育て世帯もまた、保育・教育などの支援を受けている一方で、自らも税金をしっかり納...