先日、子どもが体調不良で学校を休みました。
その際、担任の先生から私の携帯に電話が2度かかってきて、2回目でなんとか取ることができました。外出中だったためメモは取れず、記憶を頼りに多岐にわたる内容を覚え、帰宅後に夫に共有しました。
ところが翌日、子どもが忘れ物をした際、子どもが先生から「昨日お母さんに伝えましたよ」と言われたらしく、戸惑いました。実際、私の記憶にはその件がなく、おそらくは寝不足も影響していたのだと思います。夜は赤ちゃんの対応があるため、慢性的に睡眠が不足しています。
そのときふと、「なぜ連絡はいつも私に来るのだろう?」という疑問がわいてきました。
我が家は共働きで、学校には私と夫の両方の連絡先を届けています。でも、これまで夫の方に電話があったことは一度もありません。
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■ “母親優先”は、誰が決めたのか
もちろん、先生方が忙しい中で連絡をくださっていることには感謝していますし、学校の働き方改革で電話対応時間が限られていることも理解しています。
でも、学校からの連絡が「母親にかかるのが当然」という形になっているのは、無意識の前提に感じます。そして、その前提がいつのまにか「責任の所在」まで一方に寄せてしまう構造になってはいないでしょうか。
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■ 連絡手段が“電話一択”でいいのか?
もうひとつ感じたのは、連絡の「手段」についてです。
先程の働き方改革のためか、6時を過ぎると外部から学校に電話がつながらなくなるため、先生からの電話は実質“その1回限り”。こちらが取れなければ、そのまま終わってしまいます。
たとえば、学校用携帯から簡単なSMSや留守電でのフォローがあれば、保護者側も落ち着いて確認できる場面があるのではないかと思います。
もちろん、すべての内容を文章で送ることは難しいと理解していますが、伝達ミスが起きたとき「伝えたはず」と言われるだけで終わってしまうのは、やはり苦しいものです。
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■ 責めたいわけではない。ただ、「気づいてほしい」
私は、学校や先生を責めたいわけではありません。
むしろ、こうした構造の中で先生方も大変なご苦労をされていること、日々対応に追われていることは重々承知しています。
ただ、それでも——
共働き世帯や、育児と仕事を両立しながら暮らしている保護者が増えている今、無意識のうちに「母親にだけ連絡」「電話一発勝負」といった運用が続いていくことは、家庭側の負担や不安に直結します。
「一度しか連絡できなかったからしょうがない」ではなく、
「どうすればもっと安心して情報共有できるか」を、一緒に考えていけたら嬉しいなと思います。
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【構造から考えるシリーズ】
「子どもの連絡は母親だけに? 連絡の偏りと“一発勝負の電話”をめぐって」
