【対立する視点シリーズ②】子どもの「知る権利」は否定されるべきではない──私はこう考える

一方で、私は「子どもが自分の出自を知る権利」を何よりも尊重すべきだと強く考えています。

子どもは自分の親を選べません。自分のルーツやアイデンティティを知りたいという気持ちは、人間としてごく自然であり、その権利を否定してよいはずがありません。

たとえ知ることが苦しみを伴うことがあっても、その選択権は本人にあるべきです。「他人なんだから関係ない」「遠いご先祖様のように思えばいい」といった外野の一方的な判断が当事者の心を傷つけることも少なくありません。

また、出自を知ることは、養親への感謝や愛情を否定するものではありません。安心して育てられたからこそ、自分のルーツに向き合う余裕が生まれるのです。

しかし、現状は出自を知ること自体が非常に難しく、多くの養子が情報にアクセスできないという二重の苦しみを抱えています。

だからこそ、「知りたくない人は知らなくてよいが、知りたい人が知ることができる社会」を目指すべきだと考えています。




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