夫から日常的に繰り返されるモラハラ。それは単なる言葉の暴力ではなく、生活全体を侵食してくる支配の構造です。
「誰の金で生活できてるんだ?」
「家事も育児も全部お前の仕事だろ」
「俺が親権を取る、お前じゃ無理」
こうした言葉を繰り返し浴びせられることで、被害者は「自分には価値がない」「どこにも逃げ場がない」と追い詰められていきます。
加えて、被害者が妊娠・出産・育児中であれば、体調不良や睡眠不足に加え、経済的に自立する余裕もない。冷静に協議を進める力をそがれていくのです。
さらに、加害者は周囲には「普通の夫」として振る舞うことが多く、第三者から「大げさだ」「被害妄想じゃないか」と言われてしまうことも少なくありません。
証明が難しく、理解されにくい。それがモラハラの最大の特徴であり、被害者が孤立していく原因です。
こうした状況の中で「まず協議してから別居を」という提案は、現実的ではありません。そもそも、加害者と安全な場で対等に話し合える状態であれば、ここまで追い込まれていないのです。
弁護士を通して少しずつ準備を進め、ある日やっと安全な場所へ移動する。
その過程が「連れ去り」だと糾弾されるのであれば、被害者は永遠に逃げることができなくなります。
被害者にとっては、「連れ去った」のではなく、「ようやく抜け出せた」のです。
モラハラ #共同親権 #家庭内DV #連れ去り別居 #親権問題 #実子誘拐 #女性の人権 #妊娠出産とDV #経済的DV #子どもの福祉 #日常モラハラ #別居の自由