【対立する視点シリーズ①】AIで人間は不要になる? ―「労働力としての人間」の終焉と希望

AIの進化は目覚ましく、「人間より優秀に仕事をこなす」例も増えてきました。事務作業、翻訳、画像生成、さらにはプログラミングもAIが担えるようになり、将来「人間は働かなくてもよくなる」と言う人もいます。こうした未来が実現すれば、「労働力人口が減ってもAIが補うから、少子化は問題ではない」という考えも、一見合理的に見えます。

しかし、ここで忘れてはならないのは、「働かなくても生きていける社会」が成立するためには、富の分配という課題が待っているということです。AIを使って富を生み出すのは一部の企業や資本家であり、その成果が社会全体に行き渡らなければ、「働けない人間=不要」と見なされかねません。AIが人間を“労働者としての役割”から解放しても、“人間の存在価値”までは保証してくれないのです。

タグ:#AIと人間 #労働の未来 #少子化問題 #テクノロジー倫理

タイトルとURLをコピーしました