【コラム】お答えします!なぜ育休中(もしくは専業主婦)の妻が一日中家にいるのに、家は散らかっているのか?

「育休中や専業主婦の妻は一日中家にいるのに、なぜ家が散らかっているの?」
そんな疑問をよく聞きます。
実は、その答えは「子育てのリアルな大変さ」と「家事の複雑さ」にあります。
育児経験のない人が想像する“目を離した”と、実際に子育てをしている親が経験する“目を離す瞬間”は、まったく違うのです。



■ 「目を離すな」というけれど、それは無理ゲー

子どもは日々成長します。昨日まで出来なかったことが、親にも予測できないタイミングで出来るようになっていたりします。好奇心旺盛なために、大人も予測できないような動きをするのが子どもです。

子どもをずっと見続けることは、動き続けるスーパーボールをずっと目で追うようなものです。
それと同時に家事もこなすなんて、身体も心も限界に近い状態になります。

育児を経験したことがない人は、「子どもを見ていれば危ないことは起きない」と思うかもしれません。
でも現実には、食器を重ねて片付ける一瞬、洗濯物を畳むほんの数秒、トイレに行く数十秒――
そういう「目を離す瞬間」は生活の中で絶対に避けられません。

■ 子どもいない人が想像する「目を離した」と、親が体験するそれは全然違う

例えば、育児経験の無い(もしくは育児をメイン担当で担っていない)人は「目を離した=子どもが一人で好き勝手にしている状態」だと考えがちです。恥ずかしながら、子どもを持つ前の私もその中の一人でした。「ちゃんと見てないから、子どもが危ない目に遭うんじゃないのか?」と。

しかし、それが理解の不足であることが、親になって分かりました。

親が「目を離した瞬間」と呼ぶのは、

・お風呂の蓋を閉めるために背中を向けたほんの一瞬

・食器を片付けるために一手間かけている間

・郵便物を受け取りに玄関に行く数秒

など、最低限の生活を回すための動作中のこと。
そのほんの数秒で子どもが動いてしまい、危険な目に遭うこともありますが、これを「親の怠慢」と決めつけるのは無理があります。

■ トイレや電話、他の子どもの対応も「目を離す」時間に含まれる

親は24時間365日、休みなく動き続けています。
トイレに行く、電話に出る、別の子どもの相手をする。
これらも「子どもから目を離している瞬間」と見なされがちですが、これがなければ親自身が倒れてしまいます。

■育児と家事を同時にこなすことの難しさ

育児において、子どもが安全かつ健康でいることは最優先事項です。
しかし、家事もきちんとしないと家は回りません。
子どもを見守りながら、料理や洗濯、掃除を同時進行で行うのは、想像以上に大変な作業です。

だからこそ、家の中が散らかってしまうのは自然なことであり、決して親がサボっているわけではありません。



「育休中(または専業主婦)の妻は一日中家にいるのに、なぜ家が散らかっているのか?」の答えは、

“目を離さずに子どもを見守りつつ、同時に家事をこなす”という不可能に近いミッションを毎日こなしているから。

だから、もし身近に育児中の人がいたら、家の散らかりや完璧でない部分を責めるのではなく、まずはその大変さを理解し、労ってほしいと思います。



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