【②控えるべきではない、という立場から考える】
「もともと3人欲しかった」「2人目がいた方が上の子にもよい影響があると思った」
障害の有無に関係なく、子どもを持ちたいという希望は、個人の人生観や家庭観に基づいた自然なものであり、それ自体を否定する権利は誰にもありません。
きょうだい児やヤングケアラーの課題の本質は、「兄弟姉妹がいるかどうか」ではなく、「社会が十分に支えていないこと」にあります。
制度や地域による支援が十分に整っていれば、家庭内のケアが分散され、きょうだいが背負わなくても済むことは多いのです。たとえば、放課後等デイサービスや短期入所(ショートステイ)の拡充があれば、兄弟姉妹が自由な時間を過ごせる可能性も広がります。
また、障害のある子どもにとって、兄弟姉妹の存在が心の支えになることもある──そんな声も現場にはあります。
大切なのは、「次の子どもを産んではいけない」という発想ではなく、「どんな子どもも社会で支える」という仕組みの方を整えることではないでしょうか。
#障害児育児 #家族の多様性 #支えるのは社会 #希望は否定できない