対立する視点シリーズ 【対立する視点シリーズ③】正社員でなければ産めない社会——制度の構造的欠陥と少子化の接点 ①②の視点を通して浮かび上がるのは、「非正規であること自体がリスク」とされる社会構造です。非正規職員が制度上、正社員と同等の権利保障を受けられない現実が、出産・育児を希望する女性を“自己責任”の名のもとに排除しています。2023年の総務省統... 2025.06.20 対立する視点シリーズ
対立する視点シリーズ 【対立する視点シリーズ②】妊娠・出産を理由とした雇止めは違法——労働者の権利と法的保護の視点から 妊娠・出産を理由に契約更新を拒否する、いわゆる“妊娠切り”は、男女雇用機会均等法や労働契約法に違反する重大な人権侵害です。厚生労働省の指針では、妊娠・出産・産休・育休取得を理由とする不利益取り扱いは明確に禁止されています(男女雇用機会均等法... 2025.06.20 対立する視点シリーズ
対立する視点シリーズ 【対立する視点シリーズ①】「夫に養ってもらえばいい」――雇用側の業務都合という名の“妊娠切り”の構造 2025年6月にAERA DIGITALが報じた記事(Yahoo!ニュース経由)によれば、福岡県内の非正規公務員として勤務していた女性が、妊娠を機に年度末で契約を打ち切られ、産休・育休を取得できなかったケースが取り上げられました。この女性は... 2025.06.20 対立する視点シリーズ
対立する視点シリーズ 【対立する視点シリーズ③】総括:モラハラがなければ、連れ去りも別居も起きない——暴力の本質を見誤るな 客観的視点から見ると、そもそもこうした問題は「最初から暴力(モラハラ)がなければ連れ去りも別居も発生しない」という当たり前の事実に立ち返る必要があります。夫婦関係におけるモラル・ハラスメントはれっきとした暴力です。妊娠・出産・育児という負荷... 2025.06.19 対立する視点シリーズ
対立する視点シリーズ 【対立する視点シリーズ②】「協議なんて無理です」──家庭内モラハラ被害者が直面する“出口なき現実” 夫から日常的に繰り返されるモラハラ。それは単なる言葉の暴力ではなく、生活全体を侵食してくる支配の構造です。「誰の金で生活できてるんだ?」「家事も育児も全部お前の仕事だろ」「俺が親権を取る、お前じゃ無理」こうした言葉を繰り返し浴びせられること... 2025.06.19 対立する視点シリーズ
対立する視点シリーズ 【対立する視点シリーズ①】「連れ去りは違法だ」──共同親権導入下で問われる“父親の権利”と親子分断の課題 2024年6月掲載のYahoo!ニュース(弁護士JP)には、「誰の金で生活してる?」と暴言を吐く夫からの日常的モラハラに悩む20代妻の体験が紹介されました。この妻は妊娠・出産を機に家庭内での立場が急激に弱くなり、家計を握る夫から精神的な支配... 2025.06.19 対立する視点シリーズ
コラム 【コラム】妊婦の健康を「自己責任」にしない社会へ 〜猛暑と胎盤早期剥離の研究から考える〜 先日、「猛暑日の翌日に、妊婦の常位胎盤早期剥離のリスクが高まる」という研究結果が発表されました(東京科学大学・リセマム掲載)。このような知見を見るたびに感じるのは、「妊婦さん本人が気をつけましょう」で終わってはいけない、ということです。妊婦... 2025.06.18 コラム
構造から考えるシリーズ 【構造から考えるシリーズ】「赤ちゃんを遺棄してしまう」その判断の背景にあるもの ――妊娠しても誰にも言えなかったとき、その人が「悪い」のではありません。---1. 「普通に働いているのに、生きていけない」――“境界知能”という見えにくい困難表面的には普通に会話もでき、日常生活を送れているように見えても、実は判断力・理解... 2025.06.18 構造から考えるシリーズ
コラム 【コラム】共働き家庭で「子どもの前で夫婦喧嘩しない」は無理ゲーでは? 「子どもの前で夫婦喧嘩はしないほうがいい」とよく言われます。でも正直なところこれは、共働き家庭が増えている今、現実を見ていない理想論に感じることがありませんか?私たち夫婦もフルタイム共働きで、子どもがいます。朝は登園・通勤の準備でバタバタ、... 2025.06.18 コラム
コラム 【コラム】見た目はその人の領域。妊娠中の妻に「太った」と言う夫への違和感 先日、Yahoo!ニュースに掲載された記事(Hint-Pot)を読み、大きな衝撃と怒りを覚えました。タイトルは「妊娠中に夫が『パートナーが大きくなっていくのきつい』 言ってはいけない言葉に妻はショック、取った行動に喝采」というものです。出典... 2025.06.17 コラム