共働き世帯が増えるなかで、ふと感じる違和感があります。
夫が家事や育児に少しでも手を貸すと、妻の私は「旦那さんに助けてもらってありがたいね」「助かるね」と言われるのに、私がフルタイムで働いて家計を支えても、なぜ夫は「奥さんに家計助けてもらってありがたいね」「助かるね」とは言われないのでしょうか。
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■男性の家事育児参加は“助ける”行為とみなされる
うちの夫は料理が好きで、家ではほぼ料理担当なのですが、何かの機会でその話になると、必ず周囲から「家事育児に協力的な旦那さんでありがたいね!助かるでしょ?」と言われます。
確かに助かっていますし、感謝しています。
しかし一方で、私が共働きで家計を支えていることについては、夫は一度も「奥さんが共働きしてくれてありがたいね。家計助かるでしょ?」と言われたことがありません。
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■それは「家事育児は女性の仕事」という無意識の前提があるから
このような差は、「家事育児は本来女性が担うもの」という無意識の前提が影響しているのだと思います。
男性が家事や育児をするのは「手伝ってあげている」感覚で褒められるけれど、女性が経済的に家計を支えても「当たり前」と見なされる現実があります。
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■働く母親の収入は“家計の当たり前”として扱われる
母親がフルタイムで働いているのに、評価や感謝の言葉が少ないことは、本人のモチベーションや家族のコミュニケーションにも影響します。
「ありがとう」という言葉がけひとつで、どれほど気持ちが違うか計り知れません。
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■変わっていくべきは、私たちの言葉と意識
夫婦間や社会全体で、家事育児を「助け合い」ではなく「共同の責任」と捉えること。
母親の働きをきちんと「助けてもらっている」と感謝を伝えられるようになること。
それが、家族のストレスを減らし、より良い共働き生活を築く第一歩になるのではないでしょうか。
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【コラム】夫が家事すると“(妻は)助かるね”と言われるのに、妻が働いても“(夫は)家計助かるね”とは言われないのはなぜ?共働き家庭に残る無意識の偏見
