① 少子化対策としての合理性
能力・収入が高く、子育てリソースを持っている男性が複数の女性と家庭を築けば、結果として出生数は増えるという意見があります。
「能力ある者がより多くの子を残す方が社会にとって合理的では?」という進化生物学的・経済合理主義的な立場です。
また、結婚しても子どもを産まないカップルが多い現代、「子どもを産める環境に出生を集中させる」という視点も提示されました。
② 努力が報われる社会にすべき
この立場の人々は、「能力は生まれつきではなく努力で身につけられる」と考えており、
「努力して収入やスキルを身につけた者が、より多くの報酬(結婚・出産の機会)を得るのは当然では?」
という Meritocracy(能力主義)を重視します。
③ そもそも既存の家族にも「心のケア」がないケースは多い
反対意見でよく出される「子どもの心のケアが難しくなるのでは」という懸念に対して、
「シングルマザー家庭、激務で不在がちな父親、精神的に不安定な両親など、すでに“ケアの乏しい家庭”は存在する」
と反論します。多妻制家庭が必ずしもそれらより劣るとは言えないという主張です。
④ 一夫一妻制でも「結婚できない男性」は溢れている
むしろ現状の制度では“弱者男性”が排除されており、
「一夫多妻制にすれば、いわゆる“結婚できない男性”の状況が改善するわけではないが、
強者男性と結婚できるチャンスが増える女性にとってはメリットがある」
と論じる人もいます。