2025-07

対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ②】
神谷代表「高齢女性は子どもを産めない」発言をどう考えるか(2)批判の立場から見る

◆公共の場で「断定」する言葉の重み神谷宗幣代表が「高齢の女性は子どもを産めない」と発言したことに対して、まず問題視されたのは、一方的で断定的な表現です。医学的に妊孕性が下がるのは事実ですが、現実には40代で出産している人もいますし、不妊治療...
対立する視点シリーズ

(【対立する視点シリーズ①】
神谷代表「高齢女性は子どもを産めない」発言をどう考えるか(1)擁護の立場から見る

◆ニュースの概要と社会的な波紋2025年7月、参政党の神谷宗幣代表が参院選の公示第一声で、「高齢の女性は子どもを産めない」と発言しました。この言葉はネット上で大きな波紋を呼び、「女性蔑視だ」「事実を歪めていないか」といった批判が相次ぎました...
コラム

【コラム】「難聴でも重大事態じゃない?」暴力を受けた児童が転校に追い込まれた現実~いじめ防止法は誰のためにあるのか~

◆はじめに2024年、京都市内の公立小学校で起きた、男子児童が暴力を受け難聴となり転校を余儀なくされた事件。その深刻さにもかかわらず、学校は当初「重大事態ではない」と判断し、いじめ防止対策推進法に基づく調査が行われませんでした。これは一体、...
コラム

【コラム】「転勤か家族か」共働き時代に“昭和型人事制度”はもう限界です|転勤制度見直しを考える

現在、夫婦共働きが当たり前になり、子育てや介護といったライフイベントを抱えながら働く人が増えています。そんな中、いまだに「全国転勤が当然」という価値観に基づいた人事制度が多くの企業に残っており、多くの家庭を悩ませています。---■ 昭和の価...
コラム

【コラム】女性上司がいても女性が働きやすくならないのはなぜ? 名誉男性化が生む“期待と絶望”のギャップとは|共働き・妊娠・両立のリアル

「上司が女性だから、きっと分かってくれるだろう」そう思っていたのに、現実にはまったく理解が得られなかった――。女性管理職の登用が少しずつ進む中で、実際に働く現場では「女性上司がいるのに全然働きやすくならない」「むしろプレッシャーが増した」と...
コラム

【コラム】母親が赤ちゃんに熱湯をかけた虐待の背景とは?「逃げ場のない育児」から見える虐待の構造と支援策

2025年7月、山形県で起きた痛ましい事件に対し、山形地裁は28歳の母親に有罪判決を言い渡しました。この母親は、生後3か月の赤ちゃんに90度の熱湯をかけ、全治1か月のやけどを負わせたとして傷害罪に問われていました。判決では、「放置すれば死亡...
コラム

【コラム】「時短料理や冷凍食品は手抜き?」そんな価値観、もう手放しませんか?仕事と家事の両立を責めないで

共働きやワンオペ育児が当たり前になった現代でも、いまだに根強く残る「ちゃんと手作りしてこそ愛情」「冷凍食品や時短料理は手抜き」という価値観。これ、本当に正しいのでしょうか?たとえば、仕事からクタクタになって帰ってきたあと、誰だって本音では少...
コラム

【コラム】なぜ養育費は“逃げ得”なのか?制度の甘さと親権者に偏る負担の不平等を徹底解説

日本では、離婚後の養育費不払いが深刻な社会問題となっています。制度としては存在していても、実際には「逃げ得」がまかり通り、親権を持った側ばかりが精神的・経済的・肉体的に追い詰められる構造があります。---■養育費は子どものための費用のはずな...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ③】
『子どもを産まないほうが得』な社会に未来はあるか
― チャイルドペナルティを超えて、誰もが親になれる社会へ ―

はじめに:対立した2つの視点から見えてきたもの前回までの2本のコラムでは、次のような対立する視点を紹介してきました。【第1回】評価は労働時間か成果か?【第2回】チャイルドペナルティは自己責任か社会構造の問題か?いずれも一方的に片づけることが...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ②】
「“選んだのは自分”なのか?母親の選択と社会の構造」

チャイルドペナルティは「自己責任」なのか?子どもを産んだことでキャリアに大きな影響が出るのは、母親ばかり。この現象に対して、「仕方ない」「自分で選んだのでは」という声がある一方で、「なぜ母親だけが?」という問いも強く存在します。今回は、チャ...