2025-06

対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ①】「連れ去りは違法だ」──共同親権導入下で問われる“父親の権利”と親子分断の課題

2024年6月掲載のYahoo!ニュース(弁護士JP)には、「誰の金で生活してる?」と暴言を吐く夫からの日常的モラハラに悩む20代妻の体験が紹介されました。この妻は妊娠・出産を機に家庭内での立場が急激に弱くなり、家計を握る夫から精神的な支配...
コラム

【コラム】妊婦の健康を「自己責任」にしない社会へ 〜猛暑と胎盤早期剥離の研究から考える〜

先日、「猛暑日の翌日に、妊婦の常位胎盤早期剥離のリスクが高まる」という研究結果が発表されました(東京科学大学・リセマム掲載)。このような知見を見るたびに感じるのは、「妊婦さん本人が気をつけましょう」で終わってはいけない、ということです。妊婦...
構造から考えるシリーズ

【構造から考えるシリーズ】「赤ちゃんを遺棄してしまう」その判断の背景にあるもの

――妊娠しても誰にも言えなかったとき、その人が「悪い」のではありません。---1. 「普通に働いているのに、生きていけない」――“境界知能”という見えにくい困難表面的には普通に会話もでき、日常生活を送れているように見えても、実は判断力・理解...
コラム

【コラム】共働き家庭で「子どもの前で夫婦喧嘩しない」は無理ゲーでは?

「子どもの前で夫婦喧嘩はしないほうがいい」とよく言われます。でも正直なところこれは、共働き家庭が増えている今、現実を見ていない理想論に感じることがありませんか?私たち夫婦もフルタイム共働きで、子どもがいます。朝は登園・通勤の準備でバタバタ、...
コラム

【コラム】見た目はその人の領域。妊娠中の妻に「太った」と言う夫への違和感

先日、Yahoo!ニュースに掲載された記事(Hint-Pot)を読み、大きな衝撃と怒りを覚えました。タイトルは「妊娠中に夫が『パートナーが大きくなっていくのきつい』 言ってはいけない言葉に妻はショック、取った行動に喝采」というものです。出典...
コラム

【コラム】20年後にしか成果が出ない政策は、誰もやらない
〜日本が子育て支援に本気を出せない構造的理由〜

「少子化が深刻だ」「子育て支援が必要だ」と言われ続けてきた日本。しかし、実際に子育てをしていると、本当にこの国は子どもと家庭を支える気があるのかと、疑いたくなる場面が多くあります。なぜ、日本では子育て支援がなかなか本気で進まないのでしょうか...
コラム

【コラム】育児中の外食に寄り添ってくれる、一風堂さんの「抱っこチェンジ」サービスに感謝

一風堂さんが行っている「抱っこチェンジ」サービスをご存じでしょうか。これは、赤ちゃんを連れて来店した保護者が、交代でラーメンを食べられるように配慮してくれるという、まさに“神対応”といえるサービスです。私はこの取り組みに、深く共感し、とても...
コラム

【コラム】あなたの子供を可愛いと思うのはあなただけ?他人の子どもは可愛くない?――そんなことはありません!

SNSや掲示板などで、時々目にする冷たいコメントがあります。「あなたの子どもが可愛いのは、あなただけ」この言葉を見て、心がぎゅっと苦しくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに、わが子が一番可愛いと思う気持ちは、親として自然なこと...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ③】総括:制度にするには副作用が大きすぎる

私個人としては反対寄りの立場ですが、ここではより客観的にまとめてみます。たしかに一夫多妻制の導入には、合理性や自由の追求という面があります。努力が報われるべき、という主張も理解できます。しかし、現実の社会制度として導入した場合に、・弱者男性...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ②】一夫多妻制に反対する立場

① 家族の「制度化」は社会全体の秩序と関係する一夫一妻制は単なる個人の自由の問題ではなく、社会的に安定した関係性を築くためのルールです。法制度として多妻制を許容すれば、**「女性が分配される側」「男性が選ぶ側」**という構造になりやすく、男...