2025-06

構造から考えるシリーズ

【構造から考えるシリーズ】
「昔は支援なんてなくても子育てできた」は本当か? ― “見えない支え”があった時代と、今の重すぎる家庭負担

「昔は保育園も手当もなかったけど、みんな子どもを育てていた。今の親は甘えすぎじゃないか?」そんな言葉を耳にしたことはありませんか?しかし、それは本当に「支援がなくてもやっていけた時代」だったのでしょうか?実は違います。当時は支援がいらないほ...
コラム

【コラム】少子化対策と「独身税」論議の落とし穴〜本当に必要な視点とは〜

近年、「独身税」を導入することで少子化を食い止めようという議論が一部で持ち上がっています。しかし、こうした単純な経済的圧力による少子化対策が逆効果になる可能性が高いことは、社会問題の専門家や現実を見据えた意見からも指摘されています。今回は、...
小休止

【小休止】「森のくまさん」が平和なわけないだろ選手権

♪ある~日、森のなか~くまさんに、出会った~♪って、ほんわかしたやさしいメロディーで始まりますが…いや、待って?森でクマに出会うって一大事ですけど!?普通に命の危機しか感じません。頭の中はもうパニック。「えっと、背中見せちゃダメ?頭は守って...
コラム

【コラム】成果主義社会がもたらす少子化の落とし穴
〜タイパ・コスパと子育ての相性の悪さとは〜

■成果主義が当たり前になった社会近年の日本社会では、「成果主義」や「タイパ(タイムパフォーマンス)」「コスパ(コストパフォーマンス)」という言葉が当たり前のように使われています。なるべく早く、なるべく無駄を省き、効率よく成果を出す──そんな...
コラム

【コラム】「共働きしろ」と言うなら、産休育休の“繰り返し”は当然では?――矛盾だらけの社会の声に物申す

◆「共働きして」「でも産休育休は繰り返さないで」は矛盾していますよく耳にする「産休育休を繰り返すのは迷惑」という言葉。しかし今の社会は、「女性も男性も共働きしてね」「子育てしながらもずっと働き続けてね」と言います。ならば当然、妊娠・出産・育...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ③】正社員でなければ産めない社会——制度の構造的欠陥と少子化の接点

①②の視点を通して浮かび上がるのは、「非正規であること自体がリスク」とされる社会構造です。非正規職員が制度上、正社員と同等の権利保障を受けられない現実が、出産・育児を希望する女性を“自己責任”の名のもとに排除しています。2023年の総務省統...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ②】妊娠・出産を理由とした雇止めは違法——労働者の権利と法的保護の視点から

妊娠・出産を理由に契約更新を拒否する、いわゆる“妊娠切り”は、男女雇用機会均等法や労働契約法に違反する重大な人権侵害です。厚生労働省の指針では、妊娠・出産・産休・育休取得を理由とする不利益取り扱いは明確に禁止されています(男女雇用機会均等法...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ①】「夫に養ってもらえばいい」――雇用側の業務都合という名の“妊娠切り”の構造

2025年6月にAERA DIGITALが報じた記事(Yahoo!ニュース経由)によれば、福岡県内の非正規公務員として勤務していた女性が、妊娠を機に年度末で契約を打ち切られ、産休・育休を取得できなかったケースが取り上げられました。この女性は...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ③】総括:モラハラがなければ、連れ去りも別居も起きない——暴力の本質を見誤るな

客観的視点から見ると、そもそもこうした問題は「最初から暴力(モラハラ)がなければ連れ去りも別居も発生しない」という当たり前の事実に立ち返る必要があります。夫婦関係におけるモラル・ハラスメントはれっきとした暴力です。妊娠・出産・育児という負荷...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ②】「協議なんて無理です」──家庭内モラハラ被害者が直面する“出口なき現実”

夫から日常的に繰り返されるモラハラ。それは単なる言葉の暴力ではなく、生活全体を侵食してくる支配の構造です。「誰の金で生活できてるんだ?」「家事も育児も全部お前の仕事だろ」「俺が親権を取る、お前じゃ無理」こうした言葉を繰り返し浴びせられること...