2025-06

コラム

【コラム】家にいるのに「何してたの?」というその一言――本当に正当な問いでしょうか?

※始めにお断りしておきますが、これは私の夫のことではありません。でも、今の日本社会で多くの家庭に起きている、よくある出来事として、ぜひ一緒に考えてほしいのです。---■「何してたの?」は、“問い”ではなく“断定”になっていないか育児中の妻が...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ③】
成果を出してからじゃないと産めない? 成果主義社会が妊娠を遅らせる構造

私は②の立場に共感しますが、さらに踏み込みたいのは、「なぜ妊娠出産の時期を“後回し”にせざるを得ない社会なのか?」という構造的な問いです。現代社会では成果主義が当たり前で、「役に立つ人」が優遇されがちです。その中で、妊娠出産を選ぶ女性は、ど...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ②】
妊娠出産は「自己責任」では語れない――社会的制約と現実のギャップ

橋本氏の発言に対し、タレントの池澤あやか氏は同じ番組内で、「20代でも妊娠できない人がいるし、40代で妊娠する人もいる」と反論しました。妊娠出産は「本人の選択や計画」だけでコントロールできるものではなく、さまざまな外的・内的要因に左右される...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ①】
「妊娠は自己責任? “無課金妊婦”発言から問い直す税金支出」

2025年6月、テレビ番組『ABEMA Prime』で、6児の母・橋本琴絵氏が「自然妊娠は無課金妊婦」「適切な時期を逃した人に税金を使うべきではない」と発言し、SNSを中心に賛否を巻き起こしました。橋本氏は「出産適齢期に妊娠する努力をしてこ...
コラム

【コラム】子どもが「偉い子」になる前に、社会ができること
― ヤングケアラーという、これまで見過ごされてきた現実 ―

ヤングケアラー。それは、親や祖父母、障害や病気を抱えるきょうだいなどの世話や介護、家事の多くを日常的に担っている18歳未満の子どもたちのことを指します。この言葉を最近ようやく耳にするようになりましたが、その存在自体はずっと前からありました。...
ニュース/コラム

【ニュース/コラム】結婚式場でノロウイルス感染、数日前の宴席で乳児が便を漏らし消毒不十分───「子どもを出席させた親が悪い」は本当に正しいのか?

札幌市の結婚式場で起きたノロウイルスの集団感染。報道によると、数日前に行われた別の宴席で乳児が便を漏らし、その後の不十分な消毒が感染拡大につながった可能性があるとのこと。このニュースに対して、SNS上では「体調不良の子どもを連れてきた親が悪...
コラム

【コラム】その体育、本当に“教育”ですか?
~苦手をさらし者にする授業が「公開処刑」となるとき~

1. 事件の概要Yahoo!ニュースで取り上げられたのは、特別支援学級に在籍する自閉症の児童が、体育の授業で「見せしめ」のような扱いを受けたという訴えです。授業中、苦手な動きを全児童の前で繰り返し指導され、「できない子」として目立たされたこ...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ③】子どもの脱毛をめぐる“本当の問題”:見た目とヒエラルキー、そして生きやすさ

■「正しいこと」より「舐められない立場」が重視される子どもの世界学校という小さな社会の中では、「いじめられるかどうか」は正しさや優しさとは無関係であることが少なくありません。クラス内で舐められない、発言権を持てる、上位のヒエラルキーに入れる...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ②】子どもの脱毛に賛成の立場

※①では、医療リスクや倫理的な懸念を中心に反対の視点を紹介しました。ここでは、脱毛が子どもの心の健康を守る選択肢になるという立場から考えていきます。--1. 見た目の悩みは、心の深い痛みにもつながる小学生の中には、体毛が濃いことでからかわれ...
対立する視点シリーズ

【対立する視点シリーズ①】子どもの医療脱毛問題:問題提起と脱毛に反対の立場

近年、子ども向けの医療脱毛の受け入れ年齢が8歳まで引き下げられるなど、低年齢化が進んでいます。SNSの影響や自己処理による肌トラブル防止、見た目に関するコンプレックス解消を目的に、親子で脱毛を選択するケースが増加中です。しかし、医療脱毛を受...