【コラム】「時短料理や冷凍食品は手抜き?」そんな価値観、もう手放しませんか?仕事と家事の両立を責めないで

共働きやワンオペ育児が当たり前になった現代でも、いまだに根強く残る「ちゃんと手作りしてこそ愛情」「冷凍食品や時短料理は手抜き」という価値観。これ、本当に正しいのでしょうか?

たとえば、仕事からクタクタになって帰ってきたあと、誰だって本音では少し休みたい。なのに、そんな疲れた体を奮い立たせて、家族のためにご飯を作る。そこに冷凍食品やミールキット、電子レンジ調理を使ったっていいじゃないですか。
むしろ、その“工夫”こそが愛情であり、知恵です。



■ 手作りだけが“正義”なのか?

「冷凍食品なんて…」「お惣菜は手抜き」「子どもにはちゃんとしたものを食べさせなきゃ」——
こうした言葉は、ときに他人からだけでなく、自分の中の声としても聞こえてきます。でも、それって「疲れててもやって当然」という見えないプレッシャーを、自分にも他人にもかけていませんか?

食卓は「栄養」も大事ですが、「心の余裕」ももっと大切。ヘトヘトなのに手間ひまかけて料理をしなければならない、という強迫観念が、食卓を重苦しくするなら、本末転倒です。




■ 「時短」は愛情、「工夫」は責任感の証

忙しい日々の中で、時短調理や便利な冷凍食品を取り入れるのは、決して手抜きではありません。それは、「今日も家族にちゃんと食べてもらいたい」「栄養をできるだけ整えたい」という思いから生まれる責任感と工夫です。

むしろ、無理して手作りにこだわって心身をすり減らすよりも、体力も心も少しでも回復し、笑顔で向き合える食卓を作ることのほうが、よほど家庭にとって価値があるのではないでしょうか。




■ なぜ責める声がなくならないのか

「楽をしてはいけない」「母親は頑張って当然」——そういった価値観が、まだまだ社会の根底にあります。
とくにSNSや育児書などで「愛情たっぷりの手作りごはん」が理想化され、現実とのギャップに苦しむ人が後を絶ちません。

でも大切なのは、誰かの理想ではなく、今この家庭にとってどうするのが一番良いか。そこに“愛”があれば、それで充分なんです。




■まとめ

冷凍食品や時短料理を「手抜き」と呼ぶのは、もうやめませんか?
それは「手を抜いた」ではなく、「心と体を守るための選択」であり、十分に価値のある行為です。

がんばる人を責めないで。疲れている自分を責めないで。
大切なのは、“ちゃんと料理したかどうか”ではなく、“家族に目を向けられる心の余裕”です。



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